群馬の自然豊かな風土では、古くから養豚生産が盛んです。
その数多ある豚肉の中から、肉の目利きが良質な豚を厳選し、そして20年に渡り研究開発した「豚枝肉氷温熟成技術」で、肉の甘くまろやかな味わいとやわらかな食感を可能に致しました。
氷温熟成とは、摂氏0℃以下でも凍らずに細胞が生き続ける温度域を氷温と呼び、この温度域は「寒ざらし」「寒干し」「寒じこみ」と同じ原理で、生の食品には「寒さ」というストレスが与えられ、旨みを増し、鮮度が持続されることを利用しています。熟成庫内に複雑な冷気の流れをつくり、熟成庫の隅々まで同一温度を保ちます。
そこで、豚枝肉を氷温域で寝かし込み、安全・安心の肉本来の旨味をたっぷり引き出しお客様へお届けします。
肉の美味しさに関与する、遊離アミノ酸のグルタミン酸、グリシン、アラニンにおいて氷室前と氷室に入れてからの比較をすると含有量が多く、豚肉の食味向上に関与しています。(社)氷温協会調べ
その為、甘くまろやかな味わいとなります。
豚肉を熟成させると細菌の増殖が問題になります。豚肉の細菌数を減らして、いかに甘味旨味成分を増やすかをテーマとして衛生管理を徹底しています。
基本となるのは特殊な豚枝肉洗浄ラインを設け、1日3時間以上の清掃、外部による定期的な検査、終業後は、定温・除湿により工場全体が乾燥され、雑菌の増殖を抑制しています。以上の事を行い細菌の少ない豚肉と工場を維持しています。
枝肉の解体加工は、床以外全部ステンレス張りで温度10度に保たれた清潔な加工工場で行われます。
作業終了ごとに、衛生教育を受けたスタッフが全内容をくまなく清掃。その後のチェックにより微細な脂質や肉片の一つも見逃しません。また、用具は毎日の作業終了後、用途別に殺菌庫に入れ減菌しています。
豚肉は通常、品種や餌によって味が決まるのが一般的ですが、この氷室豚は独自の氷温熟成技術と徹底した衛生管理、厳しい品質管理、こだわりの温度管理の上に成り立っている豚肉の甘旨味を引き出した商品です。生産者がきまっているので、トレーサビリティーが可能で肉質は締まり、肉色、芯の大きさなどにブレがありません。